「現場終わりのアルバイトと、背中の話」
会社の創業当初、今から15年以上前のことですが、最初の2〜3年は食っていくために昼は自分の仕事、夜は飲食のアルバイトをかけ持ちしていました。
当時は自分もまだ若かったし、経営者だなんて威張れる立場でも何でもなくて。一緒に入っていたバイトの子たちとは歳も5つくらいしか変わらなかったんですが、なんだかんだカッコつけて大人ぶって、余裕のフリをしながら働いてました。
本業も指導なんて大層なことはできなくて、とにかく「口よりまず行動」。自分が誰よりも先に動いて、背中で見せるしかないと思ってやっていました。
その中で、ありがたいことに当時一緒に働いていたバイトの子が2人ほど、うちの会社に入社してくれたりもしました。もちろん、中には2年ほどで辞めていった子もいるし、辞め方によってはあっちが「ふざけんな」と思ってたり、こっちも「なんだよ」って思うようなゴタゴタがあったり、色々です。人間関係なんて綺麗事ばかりじゃありません。
でも先日、地元の祭りに出かけたとき、人混みの中で「細江さーん!」って、あの頃のバイトの子のでかい声が聞こえてきたんです。
振り返ったら、あの当時一緒に汗をかいていた子が笑顔でこっちに手を振っていて。色々あったはずなのに、そんなふうにまっすぐ声をかけてもらえると、やっぱり純粋にめちゃくちゃ嬉しかったんですよね。
あの頃、カッコつけて余裕ぶっこいてた自分の背中も、少しは誰かの記憶に残ってたのかなぁなんて、祭りの喧騒の中でふと思いました。
昔も今も、自分にできるのは着飾った口車じゃなくて、ただ泥臭く動いて、背中で見せることだけです。
根本的な考えはお堅いですが、こういう過去の泥臭い歴史の上にフランクさを入れ込みながらなんとか立っています。
見かけたら気軽に声かけてくださいね。
(株式会社細江美装 代表・細江)




